FAGAはストレスにより様々な面において悪化する

FAGAはストレスにより様々な面において悪化する

FAGA女医

FAGAの説明や治療時には、何度もストレスに関する注意がなされます。いったいどのような影響が出るのでしょうか。まず、ストレスにより新陳代謝の低下が見られます。たんぱく質の合成が減少するために、頭皮が健康に保たれなくなります。頭皮環境が悪化すると、発毛にも悪影響が出るのでFAGAの治療効果が期待できなくなります。

 

ストレスにより血流が悪くなるのも問題です。摂取した栄養素は、血液に乗って全身へと送られます。頭皮近くの血管は非常に細いため、血流が悪くなると栄養が十分に届かなくなります。栄養不足の頭皮は毛周期が乱れて、FAGAを悪化させていくのです。自律神経が乱れる事は髪だけでなく体全体に不調をきたし、そのことが重なって複合的に原因を大きくしていくのです。

 

ストレスにさらされると、女性でも男性ホルモンであるテストステロンが普段より多く分泌されます。テストステロン自体は髪の毛に無害ですが、変換されたジヒドロテストステロンが問題です。これは毛根や皮脂腺にある酵素によって変換されるのですが、男性のAGA同様に女性にも脱毛シグナルが働くことになります。ジヒドロテストステロンはAGAの原因となるホルモンで、脱毛を促す作用を持つため、医学的な治療が求められます。

 

人間社会では様々なストレスに遭遇して生きていくしかありません。ストレスが0の状態を目指すって人もいますが、それは完全に間違いです。ストレスは適度には感じる必要があり、もしも完全にストレスがなくなってしまったらそれこそ過度に感じている時と同じように体全体に不調をきたします。何事もバランスが大事だと言いますが、ストレスに関しても同じことが言えます。非常に抽象的な話になってしまいましたが、上手に付き合っていく努力をしましょう。無理そうであれば、早めに精神科などで受診しましょう。